出典:国際オリンピック委員会会長 カースティ・コベントリー (Kirsty Coventry) ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック開会式 スピーチより (英文フルテキストはこちら)
The spirit of the Olympic Games is about so much more than sport. It is about us – and what makes us human.
In Africa, where I’m from, we have a word: ubuntu. It means: I am because we are. That we can only rise by lifting others. That our strength comes from caring for each other.
No matter where you come from, we all know this spirit – it lives and breathes in every community.
オリンピックの精神とは、単なるスポーツをはるかに超えたものです。
それは私たち自身、そして「私たちを人間たらしめるものは何か」についての物語なのです。
私の故郷アフリカには、「ubuntu(ウブントゥ)」という言葉があります。
それは「私があるのは、私たちがあるからだ」という意味です。
私たちは、他者を高めることによってのみ、自らを高められる。
私たちの強さは、お互いを思いやることから生まれるのだ、ということです。
どこから来たのかは関係ありません。
私たちは皆、この精神を知っています。それはあらゆるコミュニティの中に、息づいているものなのです。
「スポーツ(Sport)」という枠を飛び越えて、人間としてのあり方に触れる感動的な展開です。
特にアフリカの哲学である「Ubuntu」を引用することで、普遍的な連帯感を強調しています。
「I am because we are」という定義は、英語の文章としても非常にリズムが良く、心に響きます。
『自分一人が勝つ』のではなく、『みんなで高め合う』というこの考え方は、まさにオリンピックの理想そのものですね。
📖 Words & Phrases
- so much more than…: 〜をはるかに超えたもの(強調の so much が効いています)
- what makes us human: 私たちを人間たらしめるもの(人間としての本質)
- ubuntu: ウブントゥ(「他者への思いやり」や「人間性」を意味するアフリカの言葉)
- rise by lifting others: 他者を引き上げることで(自分も)上昇する
- live and breathe: 息づいている、脈々と生きている(比喩的に「定着している」というニュアンス)
