出典:国際オリンピック委員会会長 カースティ・コベントリー (Kirsty Coventry) ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック開会式 スピーチより (英文フルテキストはこちら)
2026年、雪と氷の祭典が始まりました。
彼女が語ったメッセージは、世界中の人々の心を一つにする温かいものでした。
And to everyone watching, here in Italy and around the world – thank you for joining this moment. Thank you for believing in the magic of the Olympic Games.
そして、ここイタリア、そして世界中で視聴している皆さま、この瞬間を共にしていただきありがとうございます。
オリンピックの持つ「魔法」を信じてくださり、心から感謝します。
When we see an athlete stumble and find the strength to rise, we are reminded that we can do the same.
When we see rivals embrace at the end of a finish line, we are reminded that we can choose respect.
When we see grace, courage and friendship – we remember the kind of people we all want to be.
アスリートが躓き、それでも立ち上がる強さを見せるとき、私たちは自分たちも同じことができるのだと思い出します。
ゴールラインでライバルたちが抱き合うとき、私たちは「敬意」を選ぶことができるのだと思い出します。
気高さ、勇気、そして友情を目の当たりにするとき、私たちは「自分がなりたい理想の人間像」を思い出すのです。
「When we see…(〜を見るとき)」というフレーズを繰り返すことで、スタジアムにいる観客の視線を一つひとつの感動的なシーンへと導いています。
単に競技を見るだけでなく、そこに「自分たちの生き方」を重ね合わせる。まさにスポーツの真髄を語った言葉ですね。
また、ここでは “be reminded” と “remember” が使い分けられています。
最初の2文では、アスリートの姿を見て「(大切なことを)ハッと思い出させられる」という受動的な表現。
そして最後は、その感動を経て、私たちが本来あるべき姿を「(自らの意志で)思い出す」という強い言葉で結ばれています。
外からの刺激が、最後には自分の決意に変わるような、心の変化がこの単語の選択に現れています。
📖 Words & Phrases
- stumble: つまずく、よろめく
- find the strength to rise: 立ち上がる強さを見出す(find を使うことで、内側から力が湧き出るニュアンスになります)
- embrace: 抱き合う、抱擁する(hug よりも少し公的で、深い情愛を感じさせる響きです)
- grace, courage and friendship: 気高さ、勇気、そして友情(オリンピックが大切にする3つの価値観を象徴しています)
